お待たせしました、『月の平均台』、客演インタビュー、3人目に登場願いますのは、じっこたんこと、召田実子さんです。22歳、あゆみっくす、ふじたっくすと同期の桜。

服部:出身はどこなんですか。
召田:長野県です。
服部:ほお。いつまで長野にいたんですか
召田:大学でこっち出てきたんで。
服部:けっこう山の方なんですか。
召田:村の子。山育ち。
服部:え、じゃ、・・・何して遊んでたんですか、高校生とか、中学のときとか。
召田:なんか、山で(笑)。
服部:ほんとに?
召田:山にいた。よく登ったり、してたかな。一人で行ったり、友達と下校途中に山、通ってったり。自然探訪会っていうのに参加したり。
服部:それ、部活なの?
召田:なんか村で主催してる、そういう会(笑)。
服部:どうして桜美林に入ろうと思ったんですか。
召田:なんか、映画とか芝居とかで大学探してて。
服部:この映画見たからとか、そういうのあるんですか。きっかけみたいの。
召田:最初なんか、すごいミーハーで。ふふ。あの、最初、大道具さんなろうと思って。メチャイケとか見てて、フジテレビの廊下とかで撮影してるじゃないですか。
服部:うんうん。
召田:それで、なんか、あそこのスタッフとかになったら、岡村に会えるんだと思って(笑)、大道具やろうと思って。
服部:なるほどね。
召田:で、高校が演劇部の盛んなところで、勧誘とかすごくて、「じゃ、まあ、入りまーす」って。大道具、だいたいみんなでやるじゃないですか。だから、他にもいろいろやって。で、演劇進もうかなーって、思って。
服部:えと、ここ1年くらいの演劇活動について、ちょっと聞いてみたいんですけど。
召田:ここ1年は、藤田君の作品に関わることが多かったですね。ふじたっくすの。
服部:ふじたっくすの、あれですか、例の。マームと、
召田:マームとジプシー。あと制作もちょっと、なんか。先輩の、舞踏やってるひとと知り合いになった先輩がいて、その二人でダンス公演やるっていって、それの制作やったりしてた。


じっこたんが、山育ちのミーハー少女だったとは。今回の芝居にもぴったりなんじゃないのかしらん。『月の平均台』の話のまえにタテヨコ企画についても聞いてみました。


召田:最初観たのは、『そのときどきによって』かな。
服部:えと、桜美林の。
召田:そうですね。それから、わりとでもなんか、観にいってたな。印象は、なんか、門が広い、みたいな。
服部:へー。
召田:横田さんと、知り合いだったからかもしれないですけど、なんか、入りやすい感じがありました。
服部:それは、一緒に作品を作るときにってこと?
召田:なんか、普段。「あ、どーも」みたいな、なんかそういう、軽さっていうか、すごい入りやすい感じ。
服部:へー、なんか嬉しいな。「うそつきと呼ばないで」とか、出演はアレが最初?
召田:あー、あれだ、OPAP。初役者だった、OPAP、横田さんの演出。だから一応、記念すべき公演。(*1)
服部:それで、じゃ、「うそつき」とかもけっこうリラックスして、入りやすいみたいな?
召田:なんか入りやすいんですけども、やっぱり、初めておとなのひととやったから、なんか、すごい緊張した。
服部:あー、それは、お芝居の現場としては、
召田:そう、現場としては、すごい緊張した。今回もちょっと、緊張してますが(笑)、こないだは劇団員の人、3人とかだったけど、なんかほんとに今回、本公演!みたいな感じだから、すごいね、緊張、またも緊張。
服部:いきなりがつんと、しょっぱなからね、出てきてるけど。
召田:ふふふ。
服部:どうですか、いま、稽古してて、これ、楽しみだな、とか。なんか具体的に。
召田:とりあえずね、シモキタ初っていうところだね。まず緊張する。シモキタデビューっていう。駅前劇場かー、そうかそうかっていうところですね。


すごくマイペースな感じなのかと思いきやガラスのハートもあわせ持つじっこたん。リラックスしたり緊張したり大忙しの彼女ですが、じっこたんにはもうひとつ聞いておきたい秘密があったのですわ。


服部:いっこ、聞こうと思ってたんだけど、今回もちょっと衣装のことで、横田からも声がかかったけど、あれなの、布とかそういうのに興味があるんですか?
召田:布、大好きなんです。とか言って。
服部:舘ちんの、なんかカバンかなんかも、
召田:ええ、作りまして。
服部:いつから好きなんですか。
召田:なんか、ずっと作るのが好きで。それで、ちっちゃいときとかもけっこうなんかいろいろ作ったりしてて、ダンボールとか木とかで。
服部:工作みたいな。
召田:工作。基本的に作るのが好きで、それがいろいろにつながってるみたいな。
服部:で、今は布が気になってると。それも延長なの?工作の?
召田:延長。自分のかばんも、作ったやつ。でも、作るのは周期によってなんか。けっこう衝動が来ると作っちゃうみたいな。そうですね。なんか素材が好きで。
服部:ええ。
召田:写真とかも撮るのも好きなんですけど、けっこうクローズアップして撮っちゃうとか。なんか、素材が好きで、いろいろ。


客演さんなのにも関わらず、お手を煩わせております(汗)。しかし、じっこたんの描いてきたフルカラー衣装図を見たときには感動しましたよ。想像がずんずん広がりました。ちょー楽しみ!ぜひ今回は、衣装にも注目していただきたいっす。


服部:今回、夫が奥さんを探しに行くっていうエピソードなんだけども、自分の大切な人とかがいなくなっちゃったりしたとかあります、そういうの?
召田:いなくなっちゃう・・・。異性とかのほうがいいですか(笑)。
服部:そうですね(笑)。
召田:あー、でも、高校のときに好きになった人は、旅好きとかだったから、けっこういなくなっちゃってたんだけど。
服部:うん。そういうときに好きな気持ちには揺らぎはないの?
召田:わたし、けっこう待てるから(笑)、けっこうそのまま待っちゃう。寂しいけども。
服部:自分がいなくなるっていうのはないの?
召田:自分がいなくなるのはなー。
服部:待たせるのは、どうですか。
召田:わかんない、心境によってはあるかもしれない。
服部:今回の奥さんみたいに、たとえば旦那がいるのに自分がいなくなっちゃう、とか。想像できそう?
召田:想像は、できない、けど、どうだろ。どんなことが起こるんだろ、夫婦の間に、って感じ。・・・あたしほんとにね、わかんなくって。なんかいままで、実際つきあったことがなくて、ひとと。なんかね、こう男女がね、何してるのかよくわかんない。何を話して、なんでそうなっちゃってるか、とかね。あんまりわかんない。
服部:「男女が何してるか」って、野生動物の生態がよく分からない、みたいだね。
召田:ほんとに、仕組みがよくわかんないっていう。だからね、楽しみなんです、今回、何がどうなっていくかっていう。
服部:いろいろわかるんじゃないかみたいな。ほーんと?そうですか。その話が出た後でこの質問もなんかやらせっぽくていやですが、自分は、おとな?こども?っていう質問があるんですけど。
召田:俄然、こども。
服部:その理由は。
召田:理由は、わかんないな・・・。なんか自分のままでいたいっていう思いがあって、それを思ってるとなんか社会的にこどもっていうことになっちゃう、みたいな感じですか。
服部:へー。自分のままでいたい?
召田:いたい!


俄然こどものまんま、じっこたんが出演する『月の平均台』は、5月28日から下北沢駅前劇場にて上演いたします。素敵な衣装を身にまとって、総勢15名でお待ちしております。どうぞ、お楽しみに!


インタビュー:2008年4月26日


召田さんのグッボイス:
http://torihitori.seesaa.net/article/96189569.html


*1:『宇宙ノ正体』 作・演出:横田修、07年 1月、PRUNUS HALL

 
 
 

 

 

 

  インタビューリスト
 ・ 成田亜佑美
 ・ 藤田貴大
 ・ 召田実子
 ・ 土田祐太
 ・ 主浜はるみ
 ・ 西山竜一(無機王)
 ・ 代田正彦(北区つかこうへい劇団)

 

  


  
 

  
 

  
 

  
 


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