二回目の短篇集です。よく言われることですが、都会に生きる私たちは、隣人や、その街で暮らす人達をよく知りません。知らないほうが楽だとか、いろいろ理由は挙げられると思いますが、もしも足を踏み入れてしまったら、どんな未知の世界が待っているのでしょう・・・都会に生きる多くの人たちと同様、極力そういう世界にタッチしないように生きる私・横田が、全くの妄想でもって未知の世界をでっちあげます。
まるで落語を聴く時のように、その妄想の世界で生きる歓びや自分とよく似通った性癖・心情を見出しながら、他人の人生の機微を覗いてみてください。 |