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  タテヨコ企画 第26回公演
 
短篇作品集『谷繁』2013年7月10日(水)〜15日(月・祝) 於:SPACE雑遊



さすらいの日本人、行方知れず。
■作・演出の横田より■

よく言われることですが、都会に生きる私たちは、隣人や、その街で暮らす他の人達のことをよく知りません。
知らないほうが楽だとか、いろいろ理由は挙げられると思いますが、もしも足を踏み入れてしまったら、どんな未知の世界が待っているのでしょう・・・都会に生きる多くの人たちと同様、極力そういう世界にタッチしないように生きている作者が、全くの妄想でもって、未知の世界をでっちあげます。
観客は、まるで落語を聴いた時のように、その妄想の世界の中に、生きる歓びや自分とよく似通った性癖・心情を見出し、もうひとつの人生の機微を体験します。

喜び:「名付け親」

子の名前を決め切れない新婚夫婦。
名付け親として住職さんを呼ぶが、
名付ける前に解決したい問題がぽろぽろ出てきてさあ大変!

怒り:「お巡り」
拾ったお財布を届けたばっかり
に諍いが勃発。
マンション内を巡回中の
警官が仲裁に入るが、
お陰様で諍いはより激しく
大胆に!

哀しみ:「人の思い出話ほど
つまらないものはない」

 
女の元へ、昔付き合っていた男が記憶喪失の状態で現れた。
女は男との思い出話を始めるが、妄想の中の男がそれに文句をつける。

楽しさ:「谷繁(たにしげ)」
引っ越し業者が部屋の整理を
していると、「廃棄」の張り紙
をされた「死体」を発見。
事件なのか?生ゴミなのか?
はたまた粗大ゴミなのか?


『谷繁』についての考察:中井美穂(アナウンサー)
『谷繁』について考えてみたのですが、一体『谷繁』とは何者なのか?名字?(野球選手にいたような、、、)フルネーム?屋号?愛称?そもそも人間なのか?そうじゃないのか?てことは物体なのか?謎だらけ。そしてなぜ緑なのか?
人の家にいたからいいようなものの、もしうちに帰って『谷繁』がいたらどうしよう。パニックに陥りそうなそんな存在。手に余る。
その上自分が『谷繁』じゃないという保証が確実にあるのか?ああ、こわい。
・・・こんな感じの印象なんです。
なにはともあれ、皆さんも『谷繁』に遭遇して確かめてみてください。いつか、この作品が落語になるのではないかと私は密かに期待しています。


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