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  タテヨコ企画 第27回公演
 
『ある冬の朝、Kは』2014年2月26日(水)〜3月9日(日) 於:SPACE雑遊
夢と現実がゴチャマゼの劇世界で 消えてしまった時間や友と再会する 四十男の「追憶の劇」

ずっと気がかりなことがある。二十歳の頃からずっとだ。あの頃は毎日のように、そして四十を過ぎた今ではふた月に一度ぐらいのペースで気にしている。仕方が無いのは分かっている。でも気になってしまうのだから仕方が無い。最早それがどのような出来事だったのか、気にしている私ですらよく覚えていないというのに、だ。
雪の降る朝。風邪をこじらせ私が入院している最中に起きた出来事のこと。君が大学を辞める直前に私の部屋を訪ねて来た時のこと。あの時、君に感じた違和感は何だったのかということ。そして君があっけなく死んでしまったということ。答えはない。答えなんて欲しくはないのだ。ただあの頃の自分達にあった熱量の行方を、私は知りたいだけなのだ・・・
宮本輝の「青が散る」やフランツ・カフカの「審判」を下敷きに、ひたむきにテニスにうちこむ青春群像と、それを振り返る四十男達の人間関係を描くことで、若さのもつ苦渋や輝き、そして老いることの絶望と新たな希望を描き出す、四十男の奇妙な旧友探訪奇譚第二弾。これは「鈴木の行方」の続編のようなものである。

夢の中で身に覚えのない罪に追い立てられ、寝不足気味の四十男。そんな男の元へ旧友の訃報が入る。葬儀場で再会した元テニスサークルの面々は、亡き友を偲び、久し振りに母校を訪ねる計画を立てる。雪の降る中、学生街を彷徨い青春時代を思い返す一同。
男は一人、身に覚えのない夢の中の罪を認めるべきかどうか考えていた・・・
どこまでもいつまでも  
恥ずかしいほどに果てしなく。 
 夢と現実がゴチャマゼの劇世界で、四十男は消えてしまった時間や友と再会する。これは「追憶の劇」である。
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