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  タテヨコ企画 第43回公演
 
谷繁
あるサラリーマンの死
ものがたり
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タテヨコ企画第43回公演『橋の上で』 2023年3月8日(水)〜12日(日)

 
□ものがたり
2006年。雪解け残る北国の春。
切れるように冷たい川の流れに一人の少女の遺体が浮かんだ。
単なる事故死として処理されたその事件は、さらなる悲劇の始まりであり、ある女の人生の終着点だった。
20年後。新聞記者の能瀬は事件の再検証を始める。
見えてくる厳しい現実。
そこには深い闇が広がっていた。


本当のことを教えてください。



□作・演出から
世の中の空気がどんどん変わってきた。
そう感じている。
年齢を重ねたから勝手な思い入れで過去を美化しているだけなのか、それとも実際に世の中が変動しているのか。
20年前。
自分は何をしていただろう?どんな世の中だったろう?
今となっては思い出せないことばかりだ。
現在。
自分は何をしているのだろう?どんな世の中なのだろう?
日本人の 6 人に 1 人が相対的貧困だと言われる。
かつての貧困(絶対的貧困)とは異なり見えにくいが確実にその数は増えている。
すっかり貧しくなった国民には弱者に手を差し伸べる余裕はない。
弱者を叩くことで安心を得ようとすらしている。
貧困、格差、虐待、いじめ、孤立。脈々と引き継がれていく負の連鎖。
私たちが想像しているよりずっと多くの人々がそれらに翻弄されている。
光があれば影がある。
影に生活する人々は世の中から無かったものにされ、彼らを取り巻く問題が解決されることがない。
それでも。
過去から、そして現在から、世の中を検証することで何らかの光を未来へと繋いでいけるのではないか。
私たちは、影に向かって行くのか。
それとも、光に向かって行くのか。

 青木柳葉魚

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