□作・演出から
ちょっと前のことです。街中でサラリーマンの先輩後輩の会話が聞こえてきました。
先輩に「最近どう?」と声をかけられた後輩が「はい、がんばってます!」と答えたところ、先輩は急に険しい顔になり「がんばってるかがんばってないかは周りが判断することだ!」と怒りました。
僕はビックリしました。
そして「んなことねぇだろ!」と叫びました。
心の中で。
あやうく声にしてしまうところでした。あぶないあぶない。
がんばってるかがんばってないかなんてのは自分で決めることでしょう。他人が決めることじゃない。
先輩サラリーマンとは真逆の考えです、僕は。
ただ、彼の意見が世の中では一般的なんだろうなとも思います。
そんなの、苦しくない?
誰かに判断されるためにがんばるの?
がんばりたいからがんばるんじゃないの?
誰がどう言おうと自分ががんばったと思えればそれでいいんじゃないの?
こういうのって甘ったれた考え方なんでしょうか。
がんばるって何でしょう。
がんばってくれと頼まれるものでも、他者の判断を必要とするものでもないと僕は思います。
それに、みんな十分がんばってると思うんですけど。
ほどよく。
えぇ、ほどよくがんばっていけたらいいなぁ。
そんな感じで稽古に臨みたいと思います。
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